銀行は決算書の内容で、融資条件を判断をしています
銀行等金融機関はこれまで、企業の決算書をもとに〝格付け〟を行ってきました。銀行が融資を行なう際、この格付けが非常に大きい影響力を持っていました。
銀行格付けとは、銀行によって違いはありますが、「安全性」「収益性」「成長性」「返済能力」の4項目について、129点満点で採点し、企業を10段階に分けたものが一般的です。
こんなに銀行の格付けは大事だというのに、そのことを知っている経営者は、残念ながらほとんどいません。
決算書という過去の数字だけでなく、事業性という未来の計画に対して融資をすべきという金融庁の銀行に対する指導により、経営計画の実現性も重要になりました。
それでも、決算書の重要性は薄れることはありません。
決算書という客観的事実からわかる数値は、今後も銀行の評価や判断に影響を与えることは言うまでもないでしょう。
また、「未来」とは結局のところ「過去の延長線上」にあるものです。
したがって、実現性の高い経営計画とは、過去と遊離したものではなく、過去の結果を受けて、それをしっかりと改善していくような計画なのです。
ですから、銀行が事業性評価によって企業への融資を判断するようになったところで、決算書を改善することの重要性はまったく変わっていないと言えるでしょう。
こうした決算書の重要性を認識せず、「知らない経営」をしている経営者の力になって、中小企業を元気にする、それこそ私たち保険営業マンが目指す姿ではないでしょうか。
決算書が深く読めると、「決算分析」「決算書の改善策」「保険の改善策」「適正資金調達策」の整理が可能になります。それぞれ知識を要するものですが、経営者が欲しい情報とも言えます。
したがって、決算書を深く読めることは法人保険営業にとって強力な武器になるわけです。これらの知識・情報を提供し、企業の財務を強くしていくことこそ、財務貢献営業なのです。決算書という客観的事実からわかる数値は、今後も銀行の評価や判断に影響を与えることは言うまでもないでしょう。