個人保険もそうですが、法人保険もアプローチが大事です。個人保険なら友人や親戚から回って、紹介をいただいて、というように手順が何となく確立しています。しかし法人保険はそもそも友人や親戚に社長がいればいいのですが、いないという人が大半でしょう。

ではどうすればいいか。いきなり「社長を知らない」という大問題に直面します。見込客がいて初めて保険営業は成り立つのですから、社長がいないと法人保険営業は成り立ちません。
では、どうやって探せばいいか。

これに関しては、沖野孝之がフロントセミナー(あとで説明します)で具体的な名前を挙げています。「ここに行けば社長ばっかりだよ」と。そういう団体や組織に入っていくのです。
ただし、入ればいいというものではありません。入り方があるのです。ただ単に入るだけなら誰でもできます。しかし普通は名刺交換した瞬間に「なんだ保険屋さんか」「あ、保険はもう入ってるから」という情け容赦のない反応が返ってきます。そこで挫ける必要はありません。なぜなら、そこに入るのは生命保険を社長に売るためではなく、その組織や団体や社長のお役に立つためだからです

この考え方をしっかり持っていれば、ニコニコ顔で「保険は売ってませんから」などと切り返すことができるでしょう。

大勢の保険営業マンがいろんな組織や団体に入っています。あなたが入ったところにはすでに保険営業マンがいる可能性は十分あります。でも、びくつくことはありませんし、競争する必要もありません。なぜなら、基本的な考え方や知識、技術を身に付ければ、自然に社長のほうが「話を聞きたい」とあなたに近づいてくるからです。

「話を聞いてください」と保険営業マンが迫ると、社長はドン引きします。でも、社長から「さっきの話、もう少し詳しく教えてよ」と言われたら、立場は逆転しますよね。そういう流れに持っていくのですが、そのためには勉強が必要なのは言うまでもありません。
ところで、あなたの上司がなぜ社長が集まる場所を知らないのでしょうか。あまり大きな声では言えませんが、行動していないから知らないのです。知らない人から学ぶことはできません。