今後ますます増えていくと言われている再生案件、そして2025年問題が目前に迫っている事業承継、
それらの社会課題に真正面から取り組むのが4月開講の『事業再生・M&A講座』です。
今日はその前身となる『銀行取引・事業再生講座』を受講された中小企業診断士の伊藤智史さんにお話しをお聞きしたいと思います。

事務局 立藤

■当講座で学べたことは何ですか?

伊藤さん

講師が『地方銀行歴が長く』『異端者扱い』だった内田さんだからこその、銀行取引と事業再生の【本質】が学べます。
世の中に本質を教えてくれる方は本当にいないです。

事務局 立藤

■学んだことでご自身の提供価値がどう変わりましたか?

伊藤さん

中小企業支援に対する考え方が全く変わりました。

受講前は、補助金採択のための書類代行など、経営者のために「何かしてあげる」のが前提でした。
でも、そんなんじゃ経営は良くならないですね。
五島さんが本講座でもお話しされているように、中小企業支援の本質は「経営者教育」ですね。
経営者が自ら経営の原理原則を学ぶことで考え方が変わり、自らの力で会社を良くすること。
我々支援者の役割は、その学びを促進すること。
これしか会社が良くなる手段はないですね。

事務局 立藤

■実際現場でどう活きていますか?
(どう実践されていますか?)

伊藤さん

昨年4月から赤字債務超過企業の顧問をやっています

顧問を頼まれても、初めはどうやって関わればよいのか全く分かりませんでした。
講座終了後の今となっては、再生に向けてのプロセスが明確で、経営計画・月次決算(銀行への報告も含む)を愚直にこなしています。
と言ってもやはり事業再生は大変です。
最終的には経営者のマインドが変わることが大事ですが、
10年連続赤字企業の社長の赤字癖を直すのはなかなか骨の折れることです。

事務局 立藤

■SHEメンバーへのメッセージがあればお願いします

伊藤さん

世の中の事業再生は、そのほとんどが第二会社方式など債務整理が前提の「銀行を泣かす再生」です。

ただそれをやっても経営者自身は成長していないので、再生後の2次破綻は目に見えています。
が、士業(弁護士・会計士・中小企業診断士など)は平気でこの再生手法を薦めているのが実情です。
五島さんや内田さんからもメッセージの発信がありますが、SHEで学ぶ事業再生の本質は「自力再生」です。
要は、経営者自らが経営の原理原則を学び、自らの力で経営を改善すること。
我々がやるべきは、書類代行や調達代行ではなく、経営者の成長支援です。
これが見えてくると、クライアントにとって唯一無二の支援者になれます。
だって、他にそんな支援やっている人なんていないですからね。
学びを体得するのはなかなか手強いですが、1年間一緒に頑張りましょう!

事務局
立藤真也

SHE会員の皆様へ

伊藤さんのお話からも『事業再生・M&A講座』は社会的意義の高い講座と言えると思います。
真正面から社会課題に取り組み、社会から不可欠な存在となっていきましょう!